なめたらいかんぜよ


あの美しかった夏目雅子さんになんだか会いたくなって、前にBSで録画していた(彼女が出ている)映画2本を観ました。(珍しく長文です)

「魚影の群れ」(1983年公開)と「鬼龍院花子の生涯」(1982年公開)

「魚影の群れ」は緒形拳演じる頑固なマグロ釣り漁師の娘の役。個人的には緒形拳さんも大好きな役者さんだし見応えがありましたが、ただ素朴な漁師の娘である夏目雅子さんがあまりに洗練された美人である為、ちと違和感があったかな‥。

「鬼龍院花子の生涯」は、夏目雅子さん演じる「鬼龍院松恵」のドスの効いた「なめたらいかんぜよ」のセリフが当時あまりにも有名になりました(彼女らしからぬセリフだったからね)。この映画は、大正時代の高知の侠客「鬼龍院政五郎」の養女「松恵」の目を通して鬼政の実の娘「花子」の生涯を描いた(と言っても花子の話はちょっとだけで、実質ヒロインは松恵だけど)宮尾登美子原作の作品。

私はガチガチ昭和の人間だから、この映画を当時最初に観た時はそれほど違和感を感じなかったけれど‥よく考えたら全く酷い話だよ→政五郎のことだけど。

妾を何人も同居させるわ(無理やりレイプして連れてきたのも含め)、養女の松恵を嫁に欲しいと言ってきた(後の夫)に嫉妬して指詰めさせるわ、その松恵をレイプしようとするわ‥許し難い男なのに、松恵は何事もなかったように政五郎を父としてたてるのだ。ありえへん‥。

そして、さんざん甘やかされて育ち生活力も身につけることが出来なかった実の娘花子は、結局悲惨な最期を遂げてしまう。これも親父のせいやん‥。

‥だけど、政五郎と血の繋がりが無い松恵が‥夫を亡くし(これも政五郎や花子のせいで殺されたんやけど)その葬儀の場で義父にひどい言葉を浴びせられた時に‥義父に往復ビンタを喰らわせ「なめたらいかんぜよ」(あては鬼政の娘じゃき)と啖呵をきる場面はなかなか良かった。

腹立ち紛れに言うけど

私も‥「なめたらいかんぜよ」と言いたかったなぁ‥。(もう忘れた過去だけどね)

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