新聞やテレビで報道される容疑者の名前を見て、やっぱり‥と思うことがよくあります。
1974年に九州で起こった、保険金殺人事件。松本清張の小説「疑惑」のモデルになった事件で映画にもなりました。一人の男が多額の保険をかけた妻と妻の連れ子二人を車に乗せて港の埠頭から故意に海に落ち、3人を溺死させたというものです。
この事件の容疑者A.T‥(同じ名前の方がいるとは思えないまでも、イニシャルにしておきますが)この人の名前は総格も良く、外見上は何も問題が無さそうに見えるのです。人格が悪いことと、この人格と外格が横同格になるということ以外は‥。
このA.Tという男は実は3ヶ月前に妻の籍に入る形で結婚しており、それまでの名前はY.Tでした。なので、観るべきは結婚前のこの名前なのです。そしてこのY.Tという名前も、天格、人格、地格、総格が良く、そこそこ良い名前のように見えます。
ただ、外格が悪く社会運と家庭運が最悪でした。社会運と家庭運は相反する関係にあるので、両方が悪いという例を私はあまり観たことがありません。この人はあまり人に好かれない、社会からもあまり受け入れられない、温かな家庭を作る気持ちもない、そんな人だったようです。
名前の良し悪しで、人生は左右される‥私がいつも申し上げていることです。
悪魔のようなこの男の名前は、一見それほど悪い人には見えません。Y.Tの名前の時もA.Tの時も総格が素晴らしく良いのです。
でも、ここで私はあることに気がつきました。結婚前も結婚後も、この男の名前は人格と家庭運、総格と社会運が同格になっていました。
人格は人生の中年期を表します。この男が事件を起こした年齢にあたります。
総格は人生全般、その人の使命を表すものです。
この男の人格は最悪の家庭運(この場合は本人の家庭に対する考え方)に引きずり下ろされ、総格を最悪の社会運が引っ張り降ろし、二度と社会に出られない状態になってしまったと言えるのかもしれません。
A.Tという名前も、人格と外格が横同格だと先程申し上げましたが、この同格は何より恐ろしく事故と死を表すと言われています。
